【おすすめアニメ】「ポプテピピック」TVスペシャル紹介! もはや平成アニメ同窓会! ほんま「ポプテピピック」は生粋のエンターテイナーやで!
4月1日に放送および配信された「ポプテピピック」TVスペシャル。
やってくれましたよ。
まさか放送媒体によって声優をすべて変えてくるとは……
エイプリルフールにウソみたいなことを本当にやってしまう。
これぞ次代のエイプリルフールの在り方なのかもしれませんね(適当)……
演じている声優陣は30代の僕にとってどストライクすぎますし、クソアニメを自称しながらもギャグやパロディの切れ味は抜群です。
本当なら表向きは罵倒するのがこのアニメの正しい見方なんでしょう。
ですが、これだけ全力でバカをやってくれた「ポプテピピック」はむしろ称賛してもしきれないくらいですね。
最高のエンターテイメントでした。
ポプテピピックとは?
んんー……(CV若本規夫)
まだ見ぬ令和よ、これが平成だ!
上述したようにTVスペシャルは放送媒体によって声優が異なります。
元々「ポプテピピック」はほぼ同じ内容を2回流し、AパートBパートごとにポプ子とピピ美の声優を変更して放送されていました。
映像は同じ2話分の1時間スペシャルを大きく分けて4つの媒体で放送したため、実に32人もの声優がポプ子とピピ美を演じたことになります。
たった1時間の犯行とは思えませんね。
しかも声優陣が若手から大ベテランまで、平成のアニメやゲーム、特撮ファンであれば1度は聞いたことのある名優ばかり。
セルフパロディも山ほどあるため、映像は「ポプテピピック」なのに平成の名作の数々が透けて見えてきます。
令和を目前にしたこの平成オールスター感、たまりませんね。
全バージョン簡単に振り返ってみよう
4つのバージョンはそれぞれ青龍、朱雀、白虎、玄武と名付けられて各サイトにて配信されています。
朱雀はニコニコ動画限定、白虎はabema限定で視聴方法が限られるため注意が必要です。
すでに全バージョン視聴済みですので、簡単にですが感想を載せておきたいと思います。
青龍
田村ゆかり&堀江由衣
00年代のアイドル声優を語る上で外すことのできないお二人。
過去に「やまとなでしこ」というユニットを組んでいたそうですが、15年以上前に活動を休止されているため知らない方も多いことでしょう。
お二人が出演されている代表作といえば、やはり「ひぐらしのなく頃に」の梨花と羽生でしょうか。
「ひぐらしのなく頃に」のアニメもすでに10年以上経過してしまいましたが、お二人のかわいらしい声は何一つ変わっていませんでしたね。
OPのことぶきつかさ氏によるスシったポプ子の声は田村氏が1番ハマりそうだなと思いました。
もちろんかわいいだけではありません。
イケボの店での堀江氏は「輪るピングドラム」の「嫌だわ、早くすり潰さないと」の人(夏芽真砂子)を思い出させるかっこいい声ですし、「ランボー」のパロディシーンの田村氏は「シュタインズ・ゲート」のバイト戦士こと阿万音鈴羽を彷彿とさせる素晴らしい演技でした。
保志総一朗&石田彰
この2人といえばもちろん「機動戦士ガンダムSEED」しかありえないでしょう。
放送当時は良くも悪くもSEEDの話題で持ちきりでした。
そしてそんな需要に応えるかのように、「ランボー」のシーンでは石田氏はアスラン寄りの、保志氏はキラ寄りの演技を披露します。
こんなの面白いに決まってるじゃないですか。
あと、漫才のシーンでの石田氏の間のとり方や、店から出て行けと叫ぶ保志氏の巻き舌具合がめちゃくちゃ良かったです。
國府田マリ子&井上喜久子
90年代を代表する声優の1人であるマリ姉と、2019年現在でも17歳というきっこ姉さん。
お二人が共演した著名な作品というと、やはり「ママレード・ボーイ」になるのでしょうか。
雑誌「声優グランプリ」の創刊号の表紙を飾ったこともあるそうです。
井上氏の「メタルギアソリッド3」のザ・ボスのような演技はやはり最高ですね。
飛田展夫&島田敏
「機動戦士Zガンダム」のカミーユとシロッコ、「ちびまる子ちゃん」の丸尾くんや友蔵といった共演作があまりにも有名なお2人。
島田氏の力強すぎる「リザレクショオオオオン!!」や、飛田の冷酷な「行け……!」といった演技は笑わずにはいられませんでした。
というか、飛田氏の「修正してやるー!」はともかく、島田氏の「1人用のポッド(ポプ子?)でかぁ?」は予想できませんよ……
つい先日ブロリーの出る新作映画が公開されたというのに、まさか旧作の「熱戦・烈戦・超激戦」の方をネタにするとは……
朱雀
花澤香菜&戸松遥
共演作としてはおそらく「ToLOVEる」の美柑とララが有名なお2人。
個人的には戸松氏の初主演作品である「かんなぎ」の印象が強いですね。
この回の「ランボー」のシーンでは、なぜか花澤氏のセリフがツッコミどころ満載になっています。
ネット上では「違う台本を渡されたのでは?」と言われていましたが、あのセリフが元々組み込まれていたのであればアニメスタッフの底意地が悪すぎますし、即興であればそれはそれでお2人のアドリブ力が凄まじすぎますよね。
そんな「ランボー」のシーンで叫ばれていた花澤氏の私服といえば……
まあ、服の評価は各々の判断に委ねましょう。
山口勝平&緒方賢一
古くは「らんま2/1」の早乙女乱馬と早乙女玄馬、現在は「名探偵コナン」の工藤新一と阿笠博士が有名なお2人。
緒方氏は「ポプテピピック」出演者の中でも最年長の77歳という大ベテランですね。
冒頭からさっそくらんまネタをかましてくれます。
緒方氏はほかにもゲームパロディシーンで「エスカルゴッ」とアニメ版「星のカービィ」ネタや、「飛ばすぜポプ郎!」といった具合にノリノリで演じてくれましたね。
また「ランボー」シーンでの山口氏は、普段の声からは想像がつかないほど元ネタに寄せた演技で「ランボー」の名シーンを忠実に再現していました。
山口氏の演技の幅には脱帽してしまいますね。
まあ、「あまぶしっ」で台無しなんですが。
加藤英美里&福原香織
2007年に一世を風靡した「らき☆すた」で有名なお2人。
放送当時はニコニコ動画でMADをあさりまくるほど好きでしたが、キャスト欄を見るまで気づくことができませんでした……
僕のダメ絶対音感もまだまだですね。
よくよく聞けば、福原氏の「おーらきゃのーん」は柊つかさに近い演技でしたね。
関智一&秋元洋介
まさかの「機動武闘伝Gガンダム」コンビ。
正直秋元氏が来てくれるとは思いませんでしたね。
「オーラキャノン」のシーンは多くの人から「石破天驚拳じゃねーか!」とツッコまれたことでしょう。
白虎
玉川砂記子&田中敦子
タチコマと草薙素子の「攻殻機動隊 S.A.C」コンビ。
「S.A.C」好きなのでこれは嬉しい組み合わせ。
しかも2人とも「攻殻」ネタをバンバン出してくれます。
「ランボー」シーンでピピ美大佐に少佐と言いかけたポプ子の玉川氏に「昇進しちゃった」と返す田中氏が最高でした。
小野友樹&小野賢章
共演作としてはおそらく「黒子のバスケ」が有名だと思われるお2人。
「ジョジョの奇妙な冒険」においては、小野友樹氏は4部の「ダイヤモンドは砕けない」の東方仗助を、小野賢章氏は5部の「黄金の風」のジョルノ・ジョバァーナを演じているジョジョコンビでもあります。
でも僕にとってはいまだに友樹氏は「遊☆戯☆王 ファイブディーズ」の鬼柳京介、小野賢章氏はハリー・ポッターのイメージなんですよね。
「ランボー」シーンでの演技はドスがきいていてかっこよかったです。
まあ、「かくほー」で台無しなんですが。
あと最後のファイナルファンタジーのシーンでは完全に中の人同士の会話でしたね。
竹内順子&佐久間レイ
カオスな女児アニメの筆頭である「おねがいマイメロディ」のクロミとマイメロディですね。
竹内氏のバイクのシーンの辺りからのふざけっぷりが面白すぎました。
佐久間氏といえばマイメロやバタコさんのような声が有名でしょうが、大人な女性の演技もとても魅力的ですよね。
このアニメではそんな演技もたっぷり見れて満足でした。
そういえば、佐久間氏は現在放送中のアニメ「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」の原作で一条美月役を演じていたことを思い出しました。
関俊彦&遊佐浩二
「仮面ライダー電王」のモモタロスとウラタロスのお2人ですね。
後半の酒場でのバトルシーンはもはや電王本編を見ているかのようでした。
「殺し、殺し、殺しほうだーい!!」とか「無罪にしたれや!!」という遊佐氏の演技もめっちゃ笑えますし、2人が爆弾で自爆するシーンの叫び声がすごくギャグ感あっていいですよね。
玄武
花守ゆみり&東山奈央
このお2人の代表作といえば「ゆるキャン△」のなでしことリンで間違いないでしょう。
今回「ポプテピピック」TVスペシャルの中でも若手のお2人でしたが、演技、アドリブともに1番好きなコンビでした。
特に「ランボー」シーンでの花守氏のクソアニメとは思えない熱演ぶり。
あのシーンはギャグであることを忘れて目頭が熱くなってしまいましたよ。
花守氏のような声優がいるのであれば、令和になってもアニメ業界は安心できますね。
櫻井孝宏&福山潤
「コードギアス」のスザクとルルーシュの共演作で有名なお2人(朱雀バージョンでやれ)。
「ランボー」シーンでの櫻井氏は山口氏と同様、元ネタに寄せた演技を見せてくれます。
ランボー役の羽佐間道夫氏やささきいさお氏の演技に思い入れがあるんでしょうかね。
福山氏の「チン……ジャオロース……」もしっかりイケボでしたね。
小桜エツ子&横山智佐
共演作としては「天地無用!」シリーズの魎皇鬼や砂沙美、「サクラ大戦」シリーズの真宮寺さくらやコクリコが有名でしょうか。
そういえば、「サクラ大戦3」プレミア化してるみたいなんですよね……
ポプ子の人形にキレるシーンでの小桜氏は「ケロロ軍曹」のタママを思い出して懐かしくなりしたね。
そしてバイクで走行中のシーンでの距離感を意識した横山氏の演技はさすがだなぁと感心してしまいました。
緑川光&子安武人
おそらく今回のTVスペシャルの中でも1番はっちゃけていたであろうお2人。
緑川氏が代表的な共演作である「新機動戦記ガンダムW」ネタをやたらと推してきます。
ゼクス役の子安氏が「ゼロォ! 言えよお前!」とか言うのは反則なのでは?
かとおもえば「ソン・ウか?」とバグ動画ネタや、気の抜ける「SSSS.GRIDMAN」の決めゼリフが飛び出したりと、非常にネタが濃かったですね。